国際シェル会議

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26 From:デフォルトの名無しさん Date:2005/04/11(月) 00:22:14 Mail:sage
田畑「国際シェル会議ですって!?」
花村「何なのよそれ!」
ブラック「文字通りシェルに関する色々な問題を国際的なレベルで検討しようとする会でして‥」
花村「シェルに関する問題って何よ?」
ブラック「ですから例えば、bashzshとどちらがいいかとか‥」
花村「そんな問題を大勢集まって議論する訳?」
ブラック「今度東京で開かれる会議には全世界75か国から300人以上の委員が集まります」
田畑「あっきれた!なんてヲタが多いの!」
ブラック「そんなこと仰いますが、シェルてえものは一番簡単でしかもいろいろと奥が深いんでゲスよ」
富井「しかし驚いたなあ、そんな会議があるなんて!」
谷村「一度のぞいてみる価値はあるね」

記者A「あの‥さっきのシェルの件だけどね‥」
 「bash使ってるけど、僕はいつも.bashrcでsetenvを定義してるよ」
ブラック「ええっ本当ですか!ありがたい、日本にもsetenvファンがいてくれた」
記者B「setenvなんて邪道だよ。環境変数ってのはシェル変数から取り込むの
がいいんで、その場で定義するような構文はダサイよ」
記者A「そんなことはない。むしろシェル変数と環境変数の使い分けが曖昧な
のがBシェル系の悪いところだろう」
記者C「Cシェル使えばCに似た構文になるだろ」

花村「あら、Cシェル使ったら標準エラーのリダイレクトが大変じゃない」
記者C「標準出力も標準エラーも同じファイルにリダイレクトすればいいじゃないか」
田畑「わあ嫌だ、リダイレクトはファイルデスクリプタごとに定義、これが鉄則よ」
富井「田畑くんの言う通り、そしてexec 2> /dev/nullするのが一番いい」
田畑「わあ厨臭い!」
富井「厨ですみませんね!」

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27 From:デフォルトの名無しさん Date:2005/04/11(月) 00:22:48 Mail:sage
谷村「やはりkshの、EDITOR=viでいきたいね」
記者D「僕は、shのESC補完が好きで」
記者C「俺はcshが」
花村「きゃあ変態!」
田畑「シェルの楽しさを知らないのね」
記者C「BSD系のデフォルトだぞ。そんな決めつけ方はないだろう!」
ブラック「いやあけっこうけっこう!なかなか良ござんした」
  「皆さんもなかなかシェルにはうるさいじゃありませんか」
記者B「‥結構主張するよね、みんな」
記者A「やっぱり身近なアプリだからね」
ブラック「いかがでゲス、皆さんもISCに参加しませんか?」
山岡「じゃ、どうせなら我々の身の周りの人のシェルに対する意見も聞いて回ったら?」
栗田「面白そう!」

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28 From:デフォルトの名無しさん Date:2005/04/11(月) 00:23:14 Mail:sage
社主「なに、シェル?私はごく普通のシェルだよ」
栗田「ごく普通のといいますと?」
社主「bashにomaemonaパッチを当てたものだよ」
山岡「omaemonaパッチ?ごく普通とは思えませんが‥」
社主「どうしてだね?omaemonaパッチを当てていない2chネラなんて考えられんだろうが‥」
山岡「こりゃ、大原社主もISCに参加あるべきだな」
栗田「立派にその資格があるわ」

板山「よくぞこの私に聞きに来てくれたわい、私はシェルではずいぶん苦労した」
山岡「へえ板山社長が‥」栗田「人は見かけに寄らないわね」
板山「私はシェルのプロンプトがいつも同じってのが気に入らなくてね、
毎回変化するプロンプトを作ったんだ」
(dotfiles.comにあるモーヲタ製.zshrcを見せる)
板山「ね、こういろいろなプロンプトって楽しいだろう!」
栗田「まあ面白い!」山岡「これは板山社長もISCに入会だな」

陶人「これがわしの手製のシェルだ」
栗田「わあ可愛らしい!」山岡「staticリンクしてもフロッピー1枚に余裕で入る大きさだね」
陶人「ふっふ、領子がレスキュー用のシェルが欲しいと言ったので作ってやったんじゃよ」
領子「陶人くんの作ってくれたシェルで作業すると、復旧し易いのよねぇ」
山岡「‥あほらし‥よし、これをバンドルした1FDLinuxを売った金で、なにか
うまいものを買いに行こう」
栗田「唐山先生もISCに入会ね」

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29 From:デフォルトの名無しさん Date:2005/04/11(月) 00:23:45 Mail:sage
司会「ただ今から「国際シェル会議」日本大会を開きます」
会長「シェルはアプリの中でも一番基本なものであります。しかし単純だからこそ奥が深く難しい」
「本大会はシェルに関する諸問題を議論し尽くしたいと思います」
「世界の平和はシェルから、を合い言葉に、さあ始めましょう!」
三谷「実は僕はzsh派でね」
花村「困っちゃった、私、bashし使ったことないのよお‥」
田畑「さあ大変、徹夜しなきゃ」
司会「まず、フランスのフリット氏に、シェルの設定の仕方についての中間発表をお願いしましょう」
フリット「シェルを設定する際の永遠の課題は、どのファイルで何の設定をするかということであります」
  「設定項目毎にファイルを分けるのもみっともないし‥」
  「といって、1ファイルに全部の設定をするのも下品です」
  「これはあるアメリカ人の例です、アルファベット名のファイルを作っ
てrcファイル中で順番に読み込むようにして‥」
  「コマンド名のアルファベット順に対応するファイルに書いていくやり方もあります」
会場(ブーブー)


会場「今の最後の設定方法は許せない!あんなやりかたでは、ログインシェル
もただの対話式シェルも関係なくなってしまう」
会場「私は環境変数は、.zshenvに、zsh固有の定義は.zshrcに、ログインシェル用
の設定は.zlogin、ttyの設定やBシェル系でも使える設定などは.zprofile
で設定します。こうするとメンテナンスや移行が容易になる」
会場「それは、私たちbashユーザーには不可能だ。シェルはzshだけではないことをお忘れなく」
会場「デフォルトの設定が十分なら、どのファイルで何を設定するとか心配しないですむんだ!」
会場「ちょっと待って、デフォルト設定がいいのか悪いのかは別の問題だ!」

会場「私はaliasでc="LANG=C LC_ALL=C"と設定しています」
「英語ロケールでアプリを起動するときは、c appで起動するだけなので最高です」
栗田「みんなすごいわ、ケンケンガクガクねっ」

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30 From:デフォルトの名無しさん Date:2005/04/11(月) 00:24:13 Mail:sage
司会「さて、シェルの設定の仕方についてはこれくらいにして‥」
「次はzshがいいかbashがいいか、議論したいと思います」
「それでは、日本におけるzshbashの実状についてブラック委員から報告して頂きましょう」
ブラック「快楽亭ブラックでございます。さて私は日本に来て以来あちこちで
調べた結果、日本ではシェルといえばbashのことでありまして、zshは厨
以外にはほとんど普及しておりませんでゲス」
会場「bashだと、スクリプトでよく使われている/bin/shと互換性があるから、
シェルスクリプトの勉強がし易くて、その分使い勝手が良いわ」
会場「日本人がbashを好むのは、シェルの名前が、米大統領ブッシュに似ているからであります」
「いわば、敗戦コンプレックスに強く訴えるのであります」
会場「拡張性の高さがzshの良さだっ!」
会場「しかし問題があります。設定が難しい。manも項目毎に11種類もあるし‥」
花村「私もそうなんです!誰か、設定のコツを教えてくださいっ!」
「‥あら、私、思わず 興奮しちゃって‥」
会場「あれこれいっぺんに設定すると失敗するんですよ、1つ1つ試していくことです」
会場「最初の設定を最小にして、使いながら気にいった機能を設定していくといい」

山岡「拡張性の高さなら、こんなシェルがあるよ」
pythonインタラクティブ版、ipython‥」
花村「pythonをシェルとして使えるのか!」
山岡「一番の利点は、ログをそのままpythonプログラムにもできることだね」
ブラック「ただ今のシェルは、bashともzshとも違います」
  「これからbashzshの他に、このシェルも論議の対象に加えることを提案します!」
会場「異議なし!」「賛成!」
司会「それでは、ターミナルは何をや使うべきかを論議する前に、皆さんそれ
ぞれ好きなシェルをコンパイルしてインストールしましょう」
会場「異議なーし!」「インストールしましょう!」
花村「楽しい会議ねえ」
田畑「全然結論を出さないところが、犯罪的だけど‥」
山岡「結論は各々が自分で出せばいいんじゃないの」